オランダの画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは「木の根と幹」を遺作として自らを拳銃で撃ち、亡くなりました。

日本は世界的に見て自殺の多い国ですが、ここ10年ほどは統計上、自殺で亡くなる方は減っているようです。

2003年の32,109人をピークに、第2次安倍政権の2019年には19,425人と、大幅に下がりました。

自殺の原因は、「健康問題」「経済・生活問題」「勤務問題」「学校問題」が多く、近年では「経済・生活問題」の減少率が最も著しいとのことです(厚生労働省「令和元年版自殺対策白書」)。

つまり、日本の経済がよくなり、生活が経済的に豊かになったため、自殺者が減っているらしいのです。

しかし、日本では経済も生活環境も日増しに悪化しているのが事実です。にもかかわらず、なぜ「経済・生活問題」での自殺者が減っているのでしょうか?

さて、ここで、原因不明の死者数を見てみます。

以下のグラフは、死因のうち「その他の突然死(急死)、原因不明」「立会者のいない死亡」「その他の診断名不明確及び原因不明の死亡」「不慮か故意か決定されない事件」の合計を、年別に表したものです。

自殺者数のピークである2003年の原因不明の死者数5,152人に対し、2019年のそれは、22,063人と、1万7千人弱も増え、実に4倍以上となっています。

特に第2次安倍政権時代には、自殺者数の減り方と対象的に、急角度でグラフがせり上がっているのが見て取れます。

それでは、自殺者数に原因不明の死者数を加えた死者数を見てみます。

自殺者のピークとされる2003年は37,261人、自殺者が最も少ない2019年には41,488人となります。

「自殺者が減っている」というのは本当でしょうか?

投稿者

あしやときおと申します。

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