コードを書かない最速コース

コードを書く前にWordPressをマスターして仕事を獲得し、最短期間で収入を得るための最速コース
現在0コース

『コードを書かない最速コース』は、プログラミングやWeb制作に興味を持つ初心者が、コードを書かずにWordPressをゼロから学び、仕事にして、収入を得るための足がかりとなるコースです。

コースの最終目標は、WordPressの構築をマスターすることではありません。Webデザイナーになることでも、プログラマーになることでもありません。また、WebデザイナーになってWebサイトのデザインを作ることでもなく、プログラミングができるようになってソフトウェアを作ることでもありません。

コースの最終目標は、仕事をしていく上で必要な最低限のスキルを、可能な限り短期間で習得し、収入を得ることです。

それでは、「可能な限り短期間」ではなく、通常は、どの程度の学習時間がかかるかを見てみましょう。

通常、仕事を始めるまでに、どのくらいの学習時間がかかるか

通常、Web制作あるいはWeb開発は、習得して仕事をするまでに、数ヶ月~数年以上の時間がかかります。

例えば、WebデザイナーとWebプログラマーについて見てみましょう。

以下、専門用語も出てきますが、さらっと飛ばしていただいて、どのようなことをどのくらいやるのかを、見てみましょう。

まずは、Webデザイナーです。

Webデザイナーになるための通常の学び方

基礎を学ぶ(~6ヶ月)

デザインの原則、HTMLやCSS、基本的なWeb制作の概念を学びます。デザイン制作のソフトウェアを使うことに慣れ、HTML・CSSコーディングを実践して習熟し、簡単な静的Webサイトの構築を行います。

初心者向けのプロジェクトを開始する(6ヶ月~1年)

パソコンにもスマートフォンにも適用できるレスポンシブデザインのWebサイトや、既存テンプレートのカスタマイズなど、より難易度の高いプロジェクトに挑戦していきます。また、BoostrapなどCSSフレームワークの知識を深め、インタラクティブ性を追加するJavaScriptを取り入れ、WordPressなどのCMSを使っていきます。通常は、WordPressを使い始めるまでに6ヶ月程度はかかるということですね。

中級者スキルを習得する(1年~2年)

中級になるとスキルセットの幅が広がり、より複雑なプロジェクトに取り組むようになります。WordPressの自作テーマやプラグインの作成、Eコマース(電子商取引、日本語ではECと呼ばれることもあります)などが含まれるでしょう。デザインやUX(ユーザーエクスペリエンス)スキルなどを向上させ、フロントエンドやバックエンドのWeb開発知識も深めていきます。

顧客の案件を担い、専門性を高める(2年~)

さらに経験を積めば、顧客のプロジェクトを担当し、Webデザインのプロセスについて見識を深めることができます。UX/UIデザイン、レスポンシブデザイン、フロントエンド開発など、特定の分野に特化したり、特定のプラットフォームや業界に特化することもできます。

継続的な学習と成長

仕事を始めてからも学習は続きます。Webデザイナーとしてのキャリアを通じて、成長のためには継続的な学習が必要です。Web業界は急速に進化しているため、新しい技術、デザイントレンド、ベストプラクティスを常にアップデートすることが重要です。アクセシビリティやパフォーマンスの最適化、情報アーキテクチャといった高度なトピックを探求したり、モバイルアプリのデザインやユーザーリサーチといった関連分野に進出することもできます。

このように、本格的に仕事を始めるまでに、2年といったところでしょうか。もちろん、環境や状況によって学習期間は異なります。

次に、Webプログラマー(Webエンジニア)について見てみましょう。

Webプログラマーになるための通常の学び方

基礎を学ぶ(~6ヶ月)

最初の段階では、HTML、CSS、JavaScriptといった基本的なプログラミングの概念や言語を学ぶことに集中します。次に、構文、データ型、変数、関数、基本的なプログラミング・ロジックに慣れていきます。そして、簡単な静的ウェブページを作り始め、クライアントサイドの技術がどのように機能するかを理解します。

バックエンド開発を手掛ける(6ヶ月~1年)

Webサイトを構築するための基礎を身につけた後は、PHP、Python、Rubyといったサーバーサイドのプログラミング言語を使用するバックエンド開発に取り組みます。データベース、フレームワーク、データの取り扱いやサーバー操作の原則について学びます。この段階では、動的なWebサイトを構築したり、データベースとやり取りしたりするようになります。

フロントエンド開発を手掛ける(1年~1年半)

バックエンドの開発を把握した上で、ReactやVue.jsのようなフロントエンドフレームワークを含むフロントエンド開発に重点を移していきます。インタラクティブなWebインターフェースの作成、ユーザー入力の処理、APIの操作などのスキルを向上させます。そして、フロントエンドとバックエンドの技術を統合し、より複雑なWebアプリケーションを構築するようになっていくでしょう。

高度な概念を学ぶ(1年半~2年以上)

経験を積むにつれ、レスポンシブデザイン、パフォーマンスの最適化、セキュリティ、スケーラビリティなど、より高度なトピックやテクノロジーを探求していきます。Laravel、Django、Express.jsなど、選択したプログラミング言語や専門分野に特化したフレームワークやツールを深く掘り下げます。このフェーズでは、より複雑なプロジェクトに取り組んだり、他の開発者と協力したり、問題解決スキルを磨いたりすることもあります。

継続的な学習と専門性を高める

Webデザイナーと同様に、Webプログラマーとしてのキャリアを通じて、成長のためには継続的な学習が必要です。Web開発の現場は急速に進化しており、新しい技術やフレームワーク、業界のトレンドについていくことは不可欠です。フロントエンド開発、バックエンド開発、フルスタック開発など特定の分野に特化したり、特定のフレームワーク、データベース、業界分野に特化したりすることもできます。

Webプログラマーとして本格的に仕事をするにも、2年程度の学習が必要になります。

Webデザイナー・プログラマーに共通しますが、ここに示した期間は、ごく一般的な見積もりです。各人の状況や学習ペースなどにより、もっと短い期間で習得することもできますし、より時間がかかることもあります。本業の傍ら学習していくのであれば、1年や2年での習得は難しいでしょう。

また、WebデザイナーもWebプログラマーも、Webサイトの構築や開発の実戦経験が不可欠です。実地での経験において、学んだことの習熟度を図ることができ、さらに必要な学びや深掘りをしていけます。

これを見て圧倒され、無理だと思った人も多いかもしれません。途方もない努力が必要に思えるでしょう。しかし、勉強しなければならないのは、WebデザイナーやWebプログラマーに限りません。どんな仕事をするにせよ、学習が必要です。

このコースではここまでの込み入った学習を行いません。2年以上勉強し続け、ようやく仕事を始めるのは、大きな収入機会が失われるからです(もちろん、十分な生活資金とモチベーションがあるのであれば、念入りに勉強するのもひとつの方法です。どのような勉強をしていくのか、選択するのはあなたです)。

どれくらいの収入機会が失われるか

計算しやすいように、サラリーマンの平均年収を400万円とし、仕事を始めるまでに1年間学習するとします。1日8時間、1ヶ月20日間、1年で240日、総学習時間が1920時間を費やすことになりますね。仕事を始める前に400万円の収入が得られる機会を失うことになります。本格的に勉強し、2年かけるとすると、800万円の収入機会を失います。

もちろんこのマイナスを、将来のための投資と捉えることもできます。400万~800万円の投資です。スクールに通うのであれば受講費用がかかりますし、1年~2年分の生活費も必要です。

さて、この学習期間が3ヶ月あるいは1ヶ月に短縮できるとすればどうでしょうか。3ヶ月で100万円、1ヶ月で33万円です。ところで、1年のうち、勉強に3ヶ月または1ヶ月、残りの期間は仕事をしますから、3ヶ月で学び終えて仕事を開始した人は、300万円のプラス、1ヶ月の人は、367万円のプラスです。2年目にはそれぞれ700万円、767万円となり、これがそのまま、本格的に2年間勉強した人との収入差となります。

簡易的な単純計算ですので、必ずしもこの数値になるとは限りませんが、短期間で学習時間をこなしたほうが、将来のための投資を節約でき、学習期間の差が大きな収入の差につながることになります。

もちろん、1年から2年間学習に費やす人と、1ヶ月の人では、学習内容も学習量も異なります。かといって、1ヶ月で事前学習を終わらせた人が勉強不足かというと、そうではありません。仕事をしながら、顧客から与えられた様々な要望をこなし、実践を通して学び続けることになります。収入を得ながら同時に学び続けるのです。

実践での学びは、教材を使っての学びとは質が違います。顧客は様々な要望を持っており、期待に応えるために、調査し、学習し、試行錯誤し、実装することを繰り返します(これを嫌々こなすか、新たなスキルを身に着ける将来のために生かす機会ととらえ、喜んで挑戦するかでは、大きな差となって現れてきます)。

収入を得るために学ぶことにおいて、仕事を開始するまでの学習時間は、短ければ短いほどよいのです。

学習期間が短いことは、収入の面以外にも利点があります。短期間で学習を終えるほうが、モチベーションが維持できやすく、挫折する可能性が少なくなります。

仕事を始める前の数年間耐えられるだけの十分な生活資金があり、数年間モチベーションを維持できる自信があるのであれば、基礎から応用まで時間をかけて念入りに学ぶ方がよいでしょう。ただし、学習期間が長かろうが短かろうが、学ばなければならないことはなくなりません。一生かけてもすべてを学び尽くすことはできないということを、知っておいたほうが良いでしょう。ネジを締める方法をマスターし、ネジを締めるだけの仕事をして、一生食べて行けるということはないのです。

ポイントは、学ぶべきことをできるだけ絞ること。そして、できるだけ短期間で行うことです。

ここで、仕事を始めるまでに、私自身がどのように学習したのかをお伝えしておきます。

Webデザイナーとして転職するために、1年少しの期間を独学で学びました。無事就職できましたが、毎日終電帰りや徹夜の激務続きで、キャリアアップの勉強をする時間はほとんど取れませんでした。

そこで私は、定時で帰れる会社に転職し、毎日早朝に起きて、出社前の3時間を勉強に充てました。これも独学です。

独学で苦労することは、モチベーションを維持し続けること、勉強のためのリソースや資料を自分で探さなければならないこと、完了までのロードマップを自分で作らなければならないことです。しかも、一人で黙々と勉強していましたから、果たしてどの地点で完了とすべきか、最後まであやふやでした。

私は早朝の勉強を2年以上続け、Webエンジニアとして生計を立てていくだけのスキルを身に着けたようでした。なぜなら、転職先が見つかったからです。

このときの私には、残念ながら、できるだけ効率よく短期間で学ぶという考えはありませんでした。実際の仕事をしている今思えば、実践での学びの質と量が圧倒的であることが分かったので、学習はある地点で切り上げ、できるだけ早く仕事を始めたほうがよかったと思っています。

さて、このコースは、可能な限り短期間で一定のスキルを習得して仕事を始めることを目的に設計されています。

当然、あらゆるスキルを習得することはできません。それは、先に言ったように。時間をかけようがかけまいが変わりません。第一の目的は、スキルを獲得することではなく、スキルを収入に変えることです。

このコースでは、基本的にコードを書きません。スキルアップと収入アップのためには、コードの理解が必要となります。しかし、それを後回しにすることで、短期間の学習で実地経験を開始し、収入を得ていくことが可能です。最低限の知識とスキルで最速で仕事を開始するか、あるいは、十分な知識とスキルを得るために長期間学ぶか、どちらも一長一短があります。どちらを選ぶかはあなた次第です。

どんなにたくさん勉強しても、勉強し尽くすことはないのですから、なるべく早く仕事を始めて、仕事の中でその都度学んでいけばいいというのが、私の考えです。

いくら学んでも学び尽くすくとはないということを、例えば、WordPressと同等のCMSを開発できるくらいの実力を身につけるために、どれだけのことをどのくらいの時間学ばなければならないかを見てみることで、より明確にしてみましょう。仕事を始める前に、これをやり尽くさなければならないとしたら、収入への道はかなり先の未来になります。

ソフトウェア開発の経験がない場合、WordPressと同等のCMSを構築するスキルを身につけ、エンジニアとして仕事をするまでの、通常の学び方は?

WordPressと同等のCMSを構築することは、高度なソフトウェア開発スキルとWebテクノロジーの深い理解を必要とする重要な仕事です。このような複雑なプロジェクトの学習曲線は、特にソフトウェア開発の経験がない場合、かなり険しくなる見込みが高いでしょう。ただし、一心不乱に勉強する努力を維持し続け、体系的に学習を進めれば、時間をかけて必要なスキルを身につけることは不可能ではありません。

プログラミングの基礎を学ぶ(6ヶ月~1年)

Python、PHPなどのプログラミング言語で、プログラミングの概念、データ構造、アルゴリズム、基本構文などの基礎を学ぶことから始めます。そして、変数、制御構造、ループ、関数、オブジェクト指向プログラミング(OOP)のなど原則についての知識を学びます。さらに、小さなコーディングプロジェクトや練習問題を実践し、理解を深めていきます。

Web開発の基礎に取り組む(6ヶ月~1年)

同時に、HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb開発技術に精通するように努めます。クライアントサーバーモデル、HTTPプロトコル、WebブラウザとWebサーバの相互作用などついて学びます。レスポンシブレイアウトの構築、ユーザー入力の処理、DOMの操作など、フロントエンド開発スキルに習熟していきます。

バックエンド開発(1年~1年半)

PHP、Ruby、Pythonなどのサーバーサイドプログラミング言語を学びます。Laravel、Ruby on Rails、Djangoなどのフレームワークを検討し、開発を効率化していきます。SQLやNoSQLなどのデータベース管理、RESTful APIの設計、サーバーサイドセキュリティのベストプラクティスなどの概念を学びます。

データベース管理(6ヶ月~1年)

順番が前後しますが、Web開発の基礎に取り組むと同時に、データベースも学ぶこととなります。データベース管理システム(DBMS)について学び、リレーショナルデータベース(MySQL、PostgreSQLなど)やNoSQLデータベース(MongoDBなど)の設計や操作方法を学びます。データベースのモデリング、クエリ、インデックス作成、パフォーマンスの最適化などの概念を理解していきます。

CMSアーキテクチャとデザイン(1年~1年半)

ここでいよいよCMS開発に着手する準備をします。コンテンツ管理システムのアーキテクチャと設計原理を学びます。コンテンツモデリング、ユーザー認証と認可、拡張性、スケーラビリティなどの概念に関する知識を得ていきます。既存CMSフレームワークやライブラリを調査し、その基盤となる構造や機能を理解します。

フルスタック開発(1年~2年以上)

フロントエンドとバックエンドのスキルを組み合わせて、フルスタック開発に熟達していきます。UI(ユーザーインターフェース)、サーバーサイド機能、データベース統合を備えた包括的なWebアプリケーションを構築します。その際。モジュール化された、保守可能でスケーラブルなコードを作成することに重点を置きます。

CMS開発(2年~)

いよいよ開発です。学習開始から2年経過しています(毎日フルタイムで勉強して2年です。別分野の本業の傍ら勉強を進めると、4年以上と考えたほうがいいでしょう)。要件、アーキテクチャパターン、必要な機能を理解することで、CMS構築の複雑さを探求し始めます。既存のCMSフレームワーク、ライブラリ、またはプラットフォームを研究し、そのデザインの選択や機能についての洞察を得ます。ユーザー管理、コンテンツ作成、ストレージなどのコア機能から始めて、CMSのコンポーネントを段階的に構築します。

継続的な学習と反復

学習はCMS開発に着手して終わりではありません。学ぶことは無限にあります。継続的にスキルを学び、磨くことを意識し、取り組んでいきます。最新のWeb技術、フレームワーク、ベストプラクティスを常にアップデートします。オープンソースプロジェクトでの共同作業、開発者コミュニティへの参加、より複雑なプロジェクトへの継続的な挑戦の機会を求めることもできるでしょう。

WordPressと同等のCMSを構築することは、経験豊富な開発者チームの協力を必要とすることが多く、かなりの努力が必要です。現実的な期待値を設定し、可能ならば経験豊富な開発者の指導を仰ぎ、忍耐強く学習を続けていきます。小さなプロジェクトから始め、徐々に複雑な課題に取り組んでいきます。取り組む時間と練習量、そして、実地経験とともに、習熟していくことになります。

このコースではコードを学ぶ前に、WordPressを学びます。それはできるだけ早く実地経験に踏み込み、収入を得ていくことにありますが、別の観点から、具体的に見ていきましょう。

なぜコーディングを学ぶ前にWordPressを学ぶのか?

コーディング(コードを書くこと)を学ぶ前にWordPressを学ぶことは、主にWebデザインに興味があり、素早く効率的にWebサイトを作成したい人にとって有益です。コーディングの前にWordPressを学ぶと有利な理由をいくつか挙げてみましょう。

ユーザーフレンドリーなインターフェイスを備えている

WordPressは、直感的で扱いやすいインターフェイスがあり、最小限の技術的知識でWebサイトを構築し、管理することができます。ビジュアルエディタ、テーマカスタマイザー、プラグインのエコシステムを備えており、コーディングスキルがなくてもWebサイトを作成できます

Webサイト制作のスピードアップができる

WordPressを学ぶことで、あらかじめ用意されたテーマやプラグインを活用し、より効率的にWebサイトを作成することができます。WordPressには幅広いデザインやレイアウトの選択肢や様々な機能があり、ゼロからWebサイトをコーディングするのに比べて、時間と労力を圧倒的に節約できます。

デザインとコンテンツに集中できる

WordPressでは、コーディングの技術的な複雑さにとらわれることなく、デザイン作成、UX(ユーザーエクスペリエンス)、コンテンツ制作に集中することができます。技術的な面をWordPressに任せておき、クリエイティビティを発揮して、視覚的に魅力的なWebサイトを顧客に提供することができます。

幅広いリソースがある

WordPressは、世界的に最も人気のあるコンテンツ管理システムであり、膨大なコミュニティと豊富なドキュメントが存在します。WordPressを最初に学ぶことで、これらのリソースを活用し、チュートリアル、サポートフォーラム、テーマ、プラグインなどを見つけることができます。

コーディング習得に移行しやすい

WordPressを学ぶことで、大量のコードを記述することなく、努力の成果を具体的に確認することができます。Webサイト制作やWebにまつわる技術がどのようなものかをおおよそ理解できた後にコーディングを学び始めることは、ゼロからHTML、CSS、JavaScript、PHPなどを学習するよりも、抵抗なく学習に入っていきやすいはずです。WordPressに慣れるにつれ、徐々にコードを学び、テーマをカスタマイズし、Web開発への理解を深めることができます。

キャリアアップ(収入アップ)には、スキルアップが不可欠です。Web開発の分野で活動していこうとするなら、コーディングの技術を習得することは、避けて通れません。最終的には、コードを理解し、書けるようになることで、Webサイト構築の幅を広げることができ、仕事の選択肢も広がります。

ただし、WordPressを学ぶことで、コードをガリガリ書くWeb開発だけではなく、それ以外の仕事も視野に入れることができるようになります。

WordPressを学ぶと、どのような仕事ができるか?

WordPressを学ぶことで、Web開発やデジタルマーケティングの分野でさまざまな仕事の可能性が広がります。ここでは、WordPressを学んだ場合に進むことができる可能性のあるキャリアパスをいくつか紹介します。

WordPress開発者

WordPressの開発者(エンジニア)として、WordPressの自作テーマやプラグインを作成したり、既存のテーマやプラグインを修正したり、WordPressをコンテンツ管理システム(CMS)として使用してWebサイトを構築したりすることができます。PHP、HTML、CSS、JavaScriptに精通している必要があります。このコース一直線に進めていくと、コードを本格的に学ぶのは仕事を開始した後ですので、仕事をしながらの学習が必要になります(どんな仕事もそうですが、キャリアアップしていくのであれば、仕事をしながら学びます)。

WordPressを学んですぐ仕事をするのではなく、WordPressの次にコーディングも学びたい人のためのコースも追加予定です。

Webデザイナー

WordPressのスキルがあれば、WordPressのテーマやページビルダーを使ったWebサイトのデザインと構築に特化できます。テーマをカスタマイズし、適切なレイアウトを選択し、ブランディング要素を実装することで、視覚的に魅力的でユーザーフレンドリーなWebサイトを作成することに専念します。この場合は、必ずしもコードに精通している必要はありません。

WordPressコンサルタント

WordPressコンサルタントとして、クライアントや各種組織に、WordPressを効果的に使用するための指導や専門知識を提供することができます。テーマやプラグインの推奨、Webサイトのパフォーマンスやセキュリティの最適化、コンテンツ戦略やSEOに関するアドバイスなどです。

WordPressサポートのスペシャリスト

WordPressを使用している多くの企業や個人がテクニカルサポートを必要としています。課題のトラブルシューティング、技術的不具合の解決、WordPressの機能を効果的に使用するためのガイダンスを提供し、サポートすることができます。

デジタルマーケター

WordPressは、コンテンツマーケティングの目的で広く使われています。WordPressのスキルがあれば、企業のオンラインプレゼンスの確立、コンテンツの作成と最適化、SEOの管理、Google Analyticsなどのツールを使用したWebサイトのトラフィック分析などを支援することもできます。もちろん、起業したり自社サービスを提供する場合にも、デジタルマーケティングの知識は有効です。

WordPressトレーナー

教えることが好きなら、WordPressトレーナーやインストラクターになることができます。ワークショップや、マンツーマンのトレーニングセッションを開催して、WordPressの使い方やWebサイトの作り方、オンラインプレゼンスの管理方法などを教えることができます。

フリーランサー、起業家

WordPressを学ぶことで、フリーランスとしてクライアントにWeb開発やデザインのサービスを提供する柔軟性が生まれます。また、WordPressを使ったWebサイトや製品を自分で開発・制作し、広告、アフィリエイト、Eコマースなどで収益を得ることもできます。

WordPressのエコシステムは広大で、これらの例以外にも数多くのチャンスがあります。経験を積み、専門知識を深めていけば、WordPressのセキュリティ、パフォーマンスの最適化、Eコマースソリューションなどの専門分野を深く追求したり、WordPressのオープンソースコミュニティに貢献することもできます。

また、Webの知識を生かして開発・制作案件のディレクションを行ったり、営業をメインに行う場合にも有利になります。実際に開発や制作ができるということは、議論の説得力を増し、チームや営業先の信頼を集めることができます。

WordPressを学んだ先の未来像が少し見えてきたでしょうか。次に、WordPressを学ぶことで得られるものをより抽象的な観点で見てみましょう。

WordPressを学ぶことで何が得られるか?

Web開発スキル

WordPressを学ぶことで、実践的なWeb開発スキルを身につけることができます。HTML、CSS、PHPは、WordPressの開発で使用される基礎的な言語です。これらのスキルは、WordPress以外のWeb開発プロジェクトに転用可能です。これらの言語は、先に言ったように、習得に時間がかかり、仕事を始めるまでに挫折する可能性が高まる危険もあります。これをご心配の方は、後から身につけていくことをおすすめします。コーディングを身に着けなくとも、様々な種類の仕事があるのは、先に紹介した通りです。

当サイトのコースに『コードから学ぶ堅実コース』を開設予定です。コードから始めたい方におすすめです。

汎用性と効率性

WordPressは、シンプルなブログから複雑なEコマースストア(ECストア、ECショップ)まで、幅広いWebサイトを構築できる汎用性の高いプラットフォームです。WordPressを学ぶことで、あらかじめ用意されたテーマやプラグインを使用して効率的にWebサイトを作成できるようになります。ゼロからウェブサイトを構築するのに比べ、時間と労力を節約することができます。

費用対効果の高いソリューション

WordPressは、特に予算が限られている個人、中小企業、団体にとって、Webサイトを作成するための手頃な選択です。WordPressを学ぶことで、大規模なカスタム開発を必要とせず、プロフェッショナルなWebサイトを作成することができます。それだけに、WordPressを利用するクライアントは多く見つかります。すなわち、仕事が多いということです。

キャリアのチャンス

WordPressはWebの大部分を支えており、WordPressのスキルを持つ専門家の需要は多くあります。WordPressを学ぶことで、WordPress開発者、Webデザイナー、デジタルマーケター、コンテンツマネージャー、フリーランスのWebプロフェッショナルなど、さまざまなキャリアの可能性が広がるのは、先程述べた通りです。WordPressの知識を履歴書や提案書に記載することで、潜在的な雇用主やクライアントにとってより魅力的な人材となることができます。

自立と影響力

WordPressを学ぶことで、自分のオンラインプレゼンスをコントロールできるようになります。自分のWebサイトを作成・管理し、コンテンツを公開し、オンラインブランドをカスタマイズすることができます。WordPress専門家として自立することで、自身のデジタルプレゼンスに直接的な影響力を与え、アイデア、製品、サービスを、より多くの人に効果的に伝える力を持つことができるでしょう。

コミュニティとサポート

WordPressには、ユーザー、開発者、デザイナー、愛好家からなる大規模で活発なコミュニティがあります。WordPressを学ぶことで、豊富なリソース、サポートフォーラム、チュートリアル、コラボレーションの機会を提供するこのコミュニティの一員となることができます。これは、継続的な学習と成長のためのサポート環境となります。

起業のチャンス

WordPressを学ぶことで、起業の可能性が広がります。自分のWeb開発やデザインのビジネスを始めたり、WordPress関連のサービスをクライアントに提供したり、WordPressのテーマやプラグインを開発して販売したり、WordPressベースのWebサイトを構築して収益化したりすることができます。

継続的な学習と適応性

WordPressのエコシステムは、アップデートや機能の追加、Web方面のトレンドによって常に進化しています。WordPressを学ぶことで、絶えず変化するデジタル環境の中で継続的に学習し、適応していくマインドセットを身につけることができます。これにより、新しい技術に常に対応し、Web開発やデザインの分野で競争力を維持することができます。

WordPressで仕事の可能性が拡がり、様々なメリットを享受できることが分かりました。それでは、収入の面について、いくつかの例を挙げてみましょう。

WordPressを学ぶことで、どのくらいの収入が期待できるか?

WordPressを学ぶことで期待できる収入は、スキルレベル、経験、仕事の種類など、いくつかの要因によって大きく異なります。以下は、大雑把な例です。

フリーランス・個人事業主

フリーランスのWordPress開発者やデザイナーとして働くことを選んだ場合、請け負うプロジェクトや顧客ベースによって収入は異なります。料金は、自身の専門知識や仕事の複雑さによって、1時間あたり1,000円から10,000円以上の幅があります(あくまで目安です。海外先進国での仕事となると、この1.5倍~2倍となるでしょう。外国語に抵抗のない方は、先進国での仕事も視野に入れたほうが、得られる収入が圧倒的に上回ります)。経験、ポートフォリオの質、サービスのマーケティングや交渉力なども考慮することが重要です。

フルタイムの雇用

WordPressの開発者、Webデザイナー、または関連する職務としてフルタイムのポジションを確保した場合、収入は経験、会社の規模や所在地、業界標準、ポジションの具体的な責任など、様々な要因によって異なります。WordPressプロフェッショナルの給与は、年収200~300万円前後のエントリーレベルから、年収1,000万円以上の上級職や専門職まで様々です(これもまた、海外先進国のほうが圧倒的に高収入です)。

起業

WordPressを学ぶことで、起業のチャンスも広がります。WordPressテーマやプラグインの販売など、WordPressをベースにしたWebサイトや製品を自分で作って収益化することもできます。起業家としての収入の可能性は、事業の成功、マーケティング戦略、製品やサービスの需要によって大きく変わります。

収入は、市場環境、経済的要因、競争レベルによって大きく変わる可能性があります。継続的に学び、スキルを磨き、業界のトレンドを常に把握することで、競争力を維持し、長期的な収入の可能性を高めることができます。

さらに、収入は技術的なスキルだけでなく、効果的なコミュニケーション、顧客管理、マーケティング、総合的なビジネスセンスなどの要因も考慮しなければなりません。強力なプロフェッショナル・ネットワークを構築し、顧客との良好な関係を維持することで、長期的な成功と収入機会の増加につながるでしょう。

次に、将来の顧客層を見定める上で、主にどのような人がWordPressを使っているのか見てみます。

WordPressは、Webサイトを構築するのに世界中で最も使われているCMSです。インターネット上のすべてのWebサイトの実に40%以上がWordPressを使用しています。それだけWordPressに関する仕事は多いとみなしてよいでしょう。

誰がWordPressを必要としているのか?

WordPressは、様々な個人や組織にとって有益で多目的に活用できるプラットフォームです。ここでは、WordPressを使うことで利益を得るだろう人の例をいくつか紹介します。

ブロガーやコンテンツ制作者

WordPressはブログ・プラットフォームとして誕生し、ブロガーやコンテンツ・クリエイターにとって優れた選択肢であり続けています。ブログ記事の公開、コンテンツの整理、コメントの管理、ソーシャルメディアの統合など、ブログの管理に利用しやすいインターフェイスが備わっています。

中小企業や新興企業(スタートアップ)

WordPressは、中小企業や新興企業がオンラインプレゼンスを確立するための費用対効果の高いソリューションとなります。初期費用をほとんどかけずに、プロフェッショナルなWebサイトを作成でき、豊富なテーマとプラグインにより、ビジネスの成長に合わせてカスタマイズや拡張が可能です。

フリーランサーやクリエイティブ・プロフェッショナル

WordPressは、写真家、デザイナー、ライター、アーティストなどのフリーランスやクリエイティブなプロフェッショナルに人気があります。ポートフォリオを公開したり、作品を展示することで、WordPressが潜在クライアントを引き付けるためのプラットフォームとなります。

非営利団体

多くの非営利団体は、手頃な価格、使いやすさ、寄付や資金調達のためのプラグインを利用できることから、Webサイトの作成にWordPressを利用しています。WordPressは、効果的に団体のミッションを伝え、ストーリーを共有し、オンラインで寄付を集めることを可能にします。

Eコマースビジネス

WordPressは、WooCommerceなどのEコマースプラグインと組み合わせることで、堅牢なEコマース機能を提供します。オンラインストアの開設、商品や在庫の管理、決済、顧客管理が可能です。そのため、WordPressは、オンラインでの商品販売を検討している中小企業に適しています。

教育機関

WordPressは、教育機関、学校、大学で、学生、教員、管理者向けのWebサイトを作成するために利用されています。コースコンテンツ、イベントカレンダー、ブログ、その他の教育リソースを簡単に管理することができます。

オンライン出版社やニュースサイト

WordPressの柔軟性とコンテンツ管理機能は、オンライン出版社、ニュースサイト、雑誌に最適です。効率的なコンテンツ構成、マルチメディアのサポート、SEOフレンドリーな機能により、より優れた検索性を実現できます。

Web開発者やデザイナー

WordPressは、Web開発者やデザイナーにとって強力なツールです。カスタマイズしたWebサイトを作成したり、ゼロからテーマを構築したり、プラグインを開発したり、クライアントに合わせたソリューションを提供したりすることができます。

WordPressは広く使用されており、多くのシナリオに適しています。ただし、他のプラットフォームやカスタム開発ソリューションの方が、要件に適している場合もあります。WordPressが最も適切な選択であるかどうかを判断するには、各プロジェクトのニーズを評価する必要があります。

現在フルタイムの仕事に就いていて、いきなりフルタイムの仕事に変えることには抵抗がある人もいるでしょう。そこで、副業としての仕事が可能なのかを考えてみます。

WordPressを学ぶことで副業が可能になるか?

もちろん可能です。WordPressを学び、WordPressを使っての仕事は、サイドビジネスになります。

時間の柔軟性

WordPressは、リモートで自分のペースでプロジェクトに取り組むことができるため、副業に適しています。空いた時間や、夜、早朝、週末などに、通常の仕事や他の仕事を続けながらプロジェクトを進めることができます(当たり前ですが、本業の勤務時間中の拘束が条件のプロジェクトは無理です)。

低いスタートアップ費用

WordPressベースの副業を始めるには、通常、最小限の先行投資が必要です。無料または低コストのWordPressテーマ、プラグイン、ホスティングなどを活用できるため、金銭的な参入障壁が低くなります。

多様なクライアントベース

WordPressは様々な個人や企業に利用されているため、潜在的なプロジェクトに多様な顧客層を生み出すことができます。ブロガー、中小企業、非営利団体、新興企業など、ターゲットとする市場や専門性に応じて対応することができます。

特化したサービス

WordPressのエコシステムの中で特定のニッチやサービスに特化することで、差別化を図り、専門的な知識を求めるクライアントを惹きつけることができます。例えば、Eコマースサイト、カスタムテーマ開発、WordPressのメンテナンスとサポートサービスなどに特化することができます。

ポートフォリオの構築

WordPressのプロジェクトに取り組む中で、完成したWebサイトのポートフォリオを作成し、潜在顧客に自分のスキルをアピールすることができます。専門知識と創造性を示す強力なポートフォリオは、より多くのクライアントや高報酬のプロジェクトを引き付けるのに役立ちます。

ネットワーキングと紹介

WordPressコミュニティ内でネットワークを構築し、他の専門家とのつながりを確立することで、紹介や新たなビジネスチャンスにつながる可能性があります。WordPressフォーラムに参加したり、地域のミートアップやWordCampに参加したり、WordPressコミュニティに貢献したりすることで、ネットワークを広げることができます。

サービスの拡張

副業が上手くいき、より多くの経験と顧客を獲得するにつれて、徐々に料金を引き上げ、サービスを拡大することができます。また、より大きなプロジェクトや仕事量を処理するために、下請け業者を雇ったり、他の専門家と協力したりすることも検討できます。

受動的収入の機会

クライアントワークに加えて、WordPressのエコシステムの中で受動的な収入の機会、つまり、動かずに収入を得る機会、不労所得を探ることができます。例えば、プレミアムWordPressテーマ、プラグイン、デジタル製品を制作して販売したり、WordPressベースのWebサイトでのアフィリエイトマーケティングや広告を通じて収入を得ることができます。

WordPressの副業では、明確な計画、現実的な期待、そして質の高い仕事を提供するというコミットメントを持って取り組むことが重要です。時間のバランスを取り、クライアントの期待を管理することが、副業を成功させるための鍵です。

最後に、このコースを進め、WordPressを使っていく上で、必要な資金、ハードウェアとソフトウェアについて、知っておきましょう。最初に、必要資金です。

WordPressを学ぶにはいくらかかる?

WordPressの学習にかかる費用は、学習方法や利用するリソースによって異なります。以下にいくつか挙げてみます。

完全な独学

独学がお好きなら、WordPressを学ぶための無料のオンラインリソースが数多くあります。ドキュメント、チュートリアル、ビデオコース、ブログなどに、費用をかけずにアクセスすることができます。ただし、独学では必要な教材を集めたり構成したりするために、より多くの時間と労力が必要になることを覚えておいてください。学ぶ必要のないことに時間を費やしてしまうこともあります(先に述べました通り、私はこのパターン選び、結構な時間を無駄にしました)。

有料コース

体系的なWordPress教育を提供する有料のオンラインコースや学習プラットフォームもあります。これらのコースは、学べる程度や深さ、指導の質、修了後のサポートなどの追加機能によって価格に幅があります。月々1000円程度のものもあれば、数十万円以上になることもあります。

ところで、このコースの料金は?

現在はベータ版につき、無料で提供しております。正式版提供の際には、一部のみ無料でそれ以外は有料となる予定です。

WordPressのテーマとプラグイン

WordPress自体は無料ですが、Webサイトのデザインや機能性を高めるために、プレミアムテーマやプラグインに投資することもできます。プレミアムテーマは、デザインのバリエーションや機能が日本製よりも海外製のほうが優れているため、海外のものを利用することが多くなります。通常30USDから100USD以上、プラグインはその機能や開発者によるサポートのレベルによって費用が異なります。もちろん、ニーズを満たせば、無料のテーマやプラグインが数多く見つかります。

Webホスティング(サーバー)とドメイン

WordPressのWebサイトをインターネットに一般公開するには、Webホスティング(サーバー)とドメインが必要です。Webホスティングの費用は、ホスティングプロバイダー(サーバー業者)、選択するプラン、提供機能によって異なります。共有ホスティングのプランは月々数百円という低額から始められます。ドメインは通常、年間約1000~2000円程度です。

ここに記載した費用は概算であり、学習上の嗜好などで、追加費用がかかってくる場合もあります。

結局のところ、無料のリソースが利用でき、予算やニーズに応じて有料コースやプレミアムテーマやプラグインを選択できるため、比較的低コスト、あるいは自分に合った予算で、WordPressを学ぶことが可能です。

次にハードウェアです。WordPressを学ぶには、一般的なパソコン以外に、特別なハードウェアは必要ありません。ただし、表示確認のためのスマートフォンは必要になりますが、皆さん持っていますよね。

WordPress習得のために必要なハードウェアは?

コンピューター

WordPressで作業するにはコンピューターが必要です。デスクトップパソコンでもノートパソコン(ラップトップ)でも構いません。WindowsもmacOSもWordPressと互換性があるので、好みや予算に合わせて選びましょう。タブレットでもできないことはありませんが、初心者にはお勧めしません。スマートフォンでは不可能とは言いませんが、WordPressの学習をするのは困難です。このコースではWindowsを使います。

CPU(プロセッサー)とRAM(メモリ)

それでは、パソコンにはどの程度のスペックが必要でしょうか。WordPressをスムーズに操作するためには、最新のCPUと十分なRAMを搭載したコンピューターを推奨します。具体的な要件はさまざまですが、WordPressの学習と実践には、少なくともデュアルコアCPUと最低4GBのRAMを備えたパソコンが必要です。これが最低限です。マルチタスクにはあまり向きません。もし画像加工ソフトなど(PhotoshopやIllustrator)を使うのであれば、物足りません。利用するアプリケーションの推奨システム要件を確認するようにしましょう。

ストレージ(HDD・SSD)

Webサイトファイルの保存、メディアコンテンツの保存には、十分なストレージ容量が不可欠です。様々なWordPressプロジェクトに対応するため、少なくとも250GBのストレージを持つコンピューターをお勧めします。これもまた、上記グラフィックソフトなどを使うのであれば、推奨システム要件に満たないことをご理解ください。

ディスプレイ

快適なサイズと解像度を備えたモニターまたはラップトップ画面は、WordPressで作業する際の作業性を向上させます。より大きな画面やデュアルモニター(マルチモニター)の利用は、様々なアプリケーションを使ってのマルチタスクや、Webサイトのさまざまな側面を同時に見るのに役立ちます。例えばこのコースをご利用の場合、一方の画面にレッスンを、もう一方を作業のスペースに使うと効率的です。

インターネット接続

インターネット接続は、各種ソフトウェアのダウンロード、オンラインリソースへのアクセスなどに必要です。

また、ハードウェアだけでなく、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)、Webブラウザ、その他のソフトウェアが最新であることも確認してください。これにより、作業する際の互換性と最適なパフォーマンスを維持できます。

最後にソフトウェアを見てみましょう。

WordPress習得のために必要なソフトウェアは?

WordPressを学ぶには、一般的には、ローカルの開発環境をセットアップし、WordPressを効果的に操作するためのいくつかの必須ソフトウェアツールが必要です。ここでは、主要なソフトウェアを紹介します。ただし、このコースでは、最速の目的達成を目指しますので、ローカル開発環境の整備は後回しになります。

Webブラウザ

WordPress Webサイトの閲覧、テストやデバッグには、最新のWebブラウザが必要です。Google Chrome、Mozilla Firefox、Safariなどが人気です。Webブラウザは常に最新にしておきます。このコースでは主にGoogle Chromeを使います。また、スマートフォンのWebブラウザも、表示や動作の確認のために必要になります。

テキストエディタまたは統合開発環境(IDE)

テキストエディタまたはIDEは、コードを書いたり編集したりするのに必要になります。ただし、このコースではWordPressで完結するように進めますので、エディタなどはコードを記述する段階になってから検討しても問題ありません。

エディタやIDEには、Sublime Text、Visual Studio Code、Atom、PhpStorm、Notepad++などがあります。これらのツールは、シンタックスハイライト、コードサジェスト、その他の便利な機能が備わっていて、開発ワークフローを合理化できます。

ローカル開発環境

ローカル(自分のパソコン。対して一般公開するWebサイトを設置するサーバーを「リモート」と言います)にもサーバーを用意するのが便利ですが、先に述べましたように、最初は使いませんので、後から準備することにして問題ありません。慣れないと実際のWebサイト制作の前の環境整備は煩雑で、モチベーションが失われる原因になりますので、慣れてから徐々に整備していけばよいでしょう。

WordPressソフトウェア

ローカルでの開発ではWordPressをダウンロードしてインストールする必要がありますが、最初はローカルでの開発を行いませんし、ホスティングによっては、コントロールパネルからWordPressのインストールを行なえますので、別途WordPressをダウンロードすることはありません。

FTP/SCPクライアント

FTP(ファイル転送プロトコル)やSCP(セキュアコピープロトコル)などのクライアントは、WordPressサイトをリモートサーバーにアップロードする場合に便利です。FileZilla、Cyberduck、WinSCPなどがありますが、このコースでは基本的に不要です。ただし、実際の仕事をするとなると、必要な場合も出てきますので、用意しておいてもよいでしょう。

また、学習が進むにつれて、必要に応じて、あるいは好みのソフトウェアを使っていくこともできます。

ソフトウェアを常に最新の状態に保つことを忘れないでください。さらに、ソフトウェアをスムーズに使うために、ソフトウェア開発者やWordPressコミュニティが提示するシステム要件や推奨事項を確認しましょう。

なぜ最初にWordPressを学ぶか、WordPressを学ぶとどういうメリットがあるか、WordPressを学ぶために何が必要かなど、ご理解いただけましたでしょうか。

以下に『コードを書かない最速コース』のコースを紹介します。

コース一覧

WordPressクイックスタート – 前編

近日公開