WordPress初心者の方に向けて、レンタルサーバーの選び方を案内するガイドです。特に人気のある4つの会社を取り上げ、料金プラン、サーバーの速度、そして選ぶ際に押さえておきたいポイントを具体的に解説します。この情報を参考に、ご自身にぴったりのサーバーを見つけて、スムーズにWordPressサイトを始めてみましょう。

この記事の内容

  • WordPress用サーバー選択の重要性(速度、SEO、セキュリティ)
  • サーバー比較のための7つの重要ポイント(初心者向け)
  • 人気4社(エックスサーバーConoHa WINGロリポップ!mixhost)のプラン比較(料金、性能、特徴)
  • 目的別(コスト、速度、使いやすさ)の最適なサーバー選択方法
  • WordPressの簡単な導入手順(契約から初期設定まで)

それでは、まずサーバー選びの重要性から詳しく見ていきましょう。

なぜWordPressのWebサイト運営にレンタルサーバー選びが重要なのか?

レンタルサーバーは、Webサイトのデータを保管し、インターネット上に公開するための場所です。特にWordPressは、アクセスがあるたびにデータベースと連携してページを動的に生成します。そのため、サーバーの性能がWebサイトの使い心地に直接影響します。

サーバー選びが重要な理由

Webサイト表示速度への影響
サーバーの性能が低いと、ページの表示が遅くなります。表示速度が遅いと、訪問者が離脱しやすくなり、SEO(検索エンジン最適化)の評価も低下することになり、その結果アクセスも減り、という悪循環が生じることになります。表示速度を改善するためには、適切なサーバー選びが不可欠です。
Webサイトの安定性・信頼性
性能の低いサーバーは、アクセス集中時にサーバーダウンする可能性があります。稼働率保証(サーバーが正常に稼働する時間の割合)が高いサーバーを選ぶことで、安定したWebサイト運営が可能になります。
セキュリティリスク
サーバー側のセキュリティ対策は、不正アクセスやデータ改ざんを防ぐために重要です。信頼できるサーバーを選ぶことで、データベース内の情報など、Webサイトのデータを保護することに繋がります。
運用・管理の効率
WordPressの簡単インストール機能や、使いやすいコントロールパネル(サーバーの管理画面)があれば、初心者でもWebサイト管理が比較的容易になります。

これらの理由から、レンタルサーバー選びは慎重に行う必要があります。

【初心者必見】WordPress向けレンタルサーバー選び、7つの比較ポイント

WordPress用のレンタルサーバーを選ぶ際に確認すべき、7つの重要な比較ポイントを解説します。

1. 表示速度と安定性(サーバーの基本性能)

ユーザー体験とSEOに影響

Webサイトの快適さを決める基本性能です。以下の点を確認します。

CPU・メモリ
CPUやメモリは、WordPressの処理能力に直接影響します。WordPressはデータベースアクセスも多く、フルサイト編集の導入や、見たままに編集できるビジュアルエディタや重めのプラグインを使用すると、さらに処理能力が必要になってきます。
ディスク
高速なSSDは必須で、いっそう高速なNVMe規格のSSDは、ファイルアクセスを高速化し表示速度改善に貢献します。
サーバー応答時間
ページ全体の読み込みだけでなく、サーバーが最初に反応する速さ(TTFB・Time to First Byte)も重要です。この時間が短いと体感速度が向上します。
稼働率保証
サーバーの安定性を示す指標です。「99.9%以上」の稼働率保証があるか確認します。より高い保証値は、信頼性の高さを示します。
データセンター
ターゲットユーザーが日本国内の場合、国内データセンターのサーバーは応答速度で有利です。海外サービスでも日本にデータセンターを配置して良いものがありますが、初心者には少々ハードルが高めです。

2. Webサイトの規模に合わせた容量

ディスク容量・データ転送量

Webサイトのデータを保存し、アクセスに対応するための容量です。

ディスク容量
ディスクには画像やテーマなどのファイルやデータベースデータなどが保存されます。初心者のブログなら、最初は100GBや200GBでも十分ですが、将来性も考慮します。
データ転送量
Webサイト閲覧時に転送されるデータ量です。アクセスに応じて必要になりますので、アクセスに応じた十分な容量があるか、または無制限に近いプランを選びます。

3. WordPress簡単インストール機能の有無

設定の手間を削減

初心者には必須の機能です。数クリックでWordPressをサーバーに導入できます。また、既存サイトのWebサイト移転(サーバー移行)を考えている場合は、移行ツールの提供有無も確認します。

4. セキュリティ対策

無料SSL・WAF・自動バックアップ

Webサイトを安全に運営するための機能です。

無料SSL
通信を暗号化する技術(HTTPS化)です。常時SSL化が無料で簡単に設定できるか確認します。
WAF (Web Application Firewall・Webアプリケーションファイヤウォール)
アプリケーションレベルでの不正アクセスを防ぎます。標準搭載が望ましいです。
自動バックアップ
データ消失リスクに備え、自動でデータベースを含むWebサイトのデータをバックアップする機能があると、安心です。

5. サポート体制

メール・電話サポートの有無・対応時間

問題が発生した際に頼りになるサポートがあるかどうか、メール、チャット、電話など、利用可能なサポート手段と対応時間を確認します。

6. 料金プランと契約期間

初期費用・月額料金・コスパ

初期費用、月額料金、長期契約割引の有無を確認し、機能や性能とのバランス、コストパフォーマンスを判断します。

7. WordPress高速化機能

LiteSpeed・HTTP/3対応など

さらなるWebサイト高速化のための技術です。高速WebサーバーLiteSpeedや次世代プロトコルHTTP/3への対応や、独自の高速化技術が導入されているかを確認します。また、安全にWebサイト変更をテストできるステージング環境の有無や作りやすさも確認します。

【2025年】WordPressにおすすめ!人気レンタルサーバー4社プラン比較

上記の比較ポイントに基づき、日本で人気が高く、WordPress初心者にもおすすめのレンタルサーバー4社とその代表的なプランを具体的に見ていきます。

【初心者向け】速度・料金・サポート・WordPress機能

性能、料金、サポートのバランスが良い、初心者向けの定番サーバーです。

XServer エックスサーバー(スタンダード・プレミアム)

WordPress運用実績豊富で安心
特徴とメリット

高い国内シェアと信頼性が特徴です。NVMe SSD採用と独自技術により表示速度改善を実現。サーバー稼働率保証は99.99%以上と高水準です。サポート体制も充実しており、国内データセンター運用も安心材料です。

WordPress向け機能と料金

WordPress簡単インストール、WAF、無料独自SSLによる常時SSL化、自動バックアップを標準提供。独自開発のコントロールパネルは多機能ですが、比較的分かりやすい設計です。スタンダードプランは月額990円からで、キャンペーンを行っている時期もあります。

デメリット・注意点

最安ではありません。

おすすめな人

安定性と信頼性、手厚いサポートを求めるWordPress初心者の方に最適です。

▼ 最新の料金・キャンペーンは、必ず公式サイトをご確認ください。

初期費用無料、月額990円から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』

ロリポップ!(ハイスピード・エンタープライズ)

安い料金で始める高速WordPress
特徴とメリット

月額550円からの手頃な料金ながら、高速なLiteSpeedとNVMe SSDの採用により、Webサイトの高速化を実現しています。また、電話サポートにも対応しており、コントロールパネルも初心者の方が扱いやすいシンプルな設計です。

WordPress向け機能と料金

WordPress簡単インストール、無料独自SSL・常時SSL化対応、WAF、自動バックアップなど基本機能を搭載。コストパフォーマンスに優れています。

デメリット・注意点

サーバーリソースはやや控えめです。ステージング環境はありませんので、ご自身で工夫する必要があります。ハイスピードまたはエンタープライズの2プランが、WordPressサイト運営に最適です。

おすすめな人

コストを抑えつつ、速度もある程度確保したいWordPress初心者の方に適しています。

▼ 最新の料金・キャンペーンは必ず公式サイトをご確認ください。

ロリポップ!ハイスピード・エンタープライズはWordPress高速化プラグイン「LiteSpeed Cache」を標準装備

【高速・高機能型】おすすめのレンタルサーバー2選

表示速度や機能性を特に重視したい方向けのサーバーです。

ConoHa WING コノハウィング(ベーシック・スタンダード)

WordPress表示速度No.1級の人気
特徴とメリット

LiteSpeed Cacheを採用しているため、Webサイト表示速度の大幅な改善が期待でき、サーバーの応答時間も良好です。また、WINGパックの契約で、大幅割引と申込月が無料、さらに独自ドメインを最大2つまで永久に無料で利用できます。加えて、洗練されたデザインで直感的に操作しやすいと評判の、独自のコントロールパネルも魅力の一つです。

WordPress向け機能と料金

「WordPressかんたんセットアップ」で、サーバー契約からWordPressインストール、常時SSL化までを簡単に実行できます。加えてサイトコピー機能がありますので、WordPressのステージング環境を比較的容易に作成できます。月額660円から。

デメリット・注意点

サポートはメール、電話、チャットがありますが、平日ビジネスタイムのみです。

おすすめな人

Webサイトの速度、管理画面の使いやすさ、ドメイン費用を含めたお得感を重視する方におすすめです。

▼ 最新の料金・キャンペーンは必ず公式サイトをご確認ください。

初期費用無料!最低利用期間無し!国内最速・高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】

mixhost ミックスホスト(スタンダード・プレミアム)

LiteSpeedでWordPressを高速化
特徴とメリット

LiteSpeed・LiteSpeed Cacheの組み合わせで、強力なWebサイト高速化を実現。NVMe SSD、HTTP/3にも対応。高機能なコントロールパネルcPanelを採用しています。30日間返金保証も提供されています。

WordPress向け機能と料金

WordPress簡単インストール機能を提供。スタンダード・プレミアムプランは、それぞれ月額858円・968円から。

デメリット・注意点

「cPanel」は多機能ですが、初心者には操作がやや複雑に感じられるかもしれません。電話サポートはありません。プレミアムプラン以上では、WordPressのステージング環境を簡単に作成できるWP Toolkit Deluxeが利用できます。

おすすめな人

LiteSpeedによる最高速度を求め、cPanelの使用経験がある、または学習意欲のある方におすすめです。

▼ 最新の料金・キャンペーンは必ず公式サイトをご確認ください。

パワフルで高速なピュアSSDクラウド型レンタルサーバー

WordPressおすすめサーバー4社の料金・スペック比較表

比較項目エックスサーバー
(スタンダード)
ロリポップ!
(ハイスピード)
ConoHa WING
(ベーシック)
mixhost
(プレミアム)
月額料金目安495円~550円~660円~968円~
初期費用0円0円0円0円
ディスクNVMe SSD
500GB
SSD
700GB
NVMe SSD
300GB
NVMe SSD
無制限
WebサーバーApache + nginx
6コア/ 8GB
nginx + LiteSpeed
スペック不明
Apache + nginx
6コア/ 8GB
LiteSpeed
スペック不明
稼働率保証99.99%以上99.99%99.99%以上99.99%
WordPressなど簡単インストールありありありあり
無料常時SSL化ありありありあり
WAFありありありあり
自動バックアップあり
(過去14日分)
エンタープライズプラン以外有料・過去7日分あり
(過去14日分)
あり
(過去14日分)
電話サポートありありありなし
コントロールパネル独自独自独自cPanel
ステージング環境なしなしなしあり
公式サイト エックスサーバー ロリポップ! ConoHa WING mixhost
※上記は記事公開時の代表的なプランの目安です。料金、スペック、キャンペーン内容、ステージング環境の提供状況などの仕様は、頻繁に変更されるため、必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。また、契約期間によって月額料金は大きく変動します。

【目的別】あなたに最適なWordPressレンタルサーバーの選び方ガイド

ご自身の目的や重視する点に合わせて、最適なサーバーを選んでいきます。

とにかく安い料金でWordPressを始めたい

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※ただし、時期によってキャンペーンで安くなっている他サービスもあります。

初めてのブログ運営で使いやすさを優先したい

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WordPress簡単インストール「ConoHa WING」レンタルサーバー

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サイト表示速度・高速化を重視したい

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安定性・信頼性を重視してWordPressサイトを運営したい

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レンタルサーバー エックスサーバー

【簡単セットアップ】WordPressインストール・初期設定までの手順

ステップ1:レンタルサーバーの申し込み(公式サイトへ)

選んだサーバーの公式サイトで申し込みを行います。プラン、契約期間などを選択し、必要情報を入力します。

ステップ2:独自ドメインの取得とサーバーへの設定

Webサイトのアドレスとなる独自ドメインを取得し、サーバーに設定します。サーバー契約時に同時に行えることが多いです。

ステップ3:WordPressの簡単インストールを実行

サーバーのコントロールパネル(管理画面)から、WordPress簡単インストール機能を利用してWordPress本体をインストールします。

ステップ4:WordPress初期設定(常時SSL化・パーマリンク設定など)

WordPress管理画面にログイン後、サイトの常時SSL化(HTTPS化)設定やパーマリンク(記事URLの形式)設定など、基本的な初期設定を行います。

これでWordPressサイトの開設は完了です。

まとめ:おすすめレンタルサーバーで快適なWordPressサイト運営を始めよう

この記事では、WordPress初心者向けに、レンタルサーバー選びの重要性、表示速度改善、稼働率保証、セキュリティ、料金などの比較ポイント、おすすめサーバー4社の比較、そして簡単な始め方までを解説しました。

主要なおすすめサーバー

レンタルサーバーは、Webサイト高速化や安定運営を実現するための重要な基盤となります。このガイドを参考に、ご自身のニーズに合った最適なサーバーを選び、快適なWordPressサイト運営をスタートしてください。

芦屋 ときお

芦屋 ときお

ソフトウェアエンジニア(フルスタック、主にWeb系)。HTML, CSS, JavaScript, TypeScript, PHP, Python, Go, Vue.js, Express, Node.js, Nuxt, Next.js, Laravelなど。C#, ActionScriptも。デザイン、デジタルマーケティング。