WordPressサイトの表示速度低下は、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)のスコア低下に繋がります。この問題の対策として、レンタルサーバーの選択は重要です。この記事は、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)改善に適した高速レンタルサーバーの選び方と5社を比較・解説し、サーバー最適化によるサイト高速化を目指します。

この記事は以下の情報を提供します

  • コアウェブバイタル(Core Web Vitals、LCP・INP・CLS)の基本と重要性の解説。
  • WordPressサイト表示速度とサーバー性能の関連性についての説明。
  • 高速なレンタルサーバー選択基準(NVMe SSD、LiteSpeedなど)の提示。
  • 主要レンタルサーバー5社のコアウェブバイタル(Core Web Vitals)対策に関する比較情報。
  • Webサイト高速化のためのサーバー選択に関する実践的アドバイス。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の重要性:WordPressの表示速度とサーバー選択の関係

Webサイトのユーザー体験(User Experience / UX)とSEO評価において、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)は重要な指標です。ここでは、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の基本と、レンタルサーバーがそのスコアに与える影響を説明します。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の3指標、LCP・ INP・CLS

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)は、以下の3つの指標で構成されます。これらの指標は、Googleの PageSpeed Insights (ページスピードインサイト) などのツールで測定可能です。

LCP(Largest Contentful Paint)
ページのメインコンテンツが表示されるまでの時間。読み込み開始から2.5秒以内が良好とされます。
INP(Interaction to Next Paint)
ページ読み込み後のユーザー操作への応答性。200ミリ秒未満が良好とされます。
CLS(Cumulative Layout Shift)
ページコンテンツの予期しないレイアウトの変化。0.1未満が良好とされます。

これらのスコアが低いWebサイトは、Webサイトのユーザーにストレスを与え、離脱を引き起こす可能性があります。また、Google検索ランキングの要因でもあるため、SEOにおいても重要です。

レンタルサーバーがコアウェブバイタル(Core Web Vitals)に与える影響

WordPressサイトの表示速度低下には複数の原因がありますが、サーバーの性能は根本的な要因の一つです。特に、サーバーがリクエストを受け取ってから最初のデータを返すまでの時間 TTFB(Time To First Byte) 、すなわちサーバー応答時間は重要です。

TTFBの遅延
TTFBが長いと、LCPやINPのスコアが悪化しやすくなります。
サーバー性能
高性能なサーバーは、TTFBを短縮し、安定したWebサイトのパフォーマンスを提供します。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)対策を行う上で、適切なレンタルサーバーを選択することは、Webサイトのパフォーマンス改善の基盤となります。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)対策のためのレンタルサーバー比較・選び方:7つのポイント

WordPressの高速化とコアウェブバイタル(Core Web Vitals)改善のために、レンタルサーバーを選ぶ際に注視すべき7つの重要なポイントを解説します。

サーバー処理速度
CPU性能とメモリ容量です。WordPressの処理速度、サーバー応答時間(TTFB)の短縮に直結します。コアウェブバイタルのうちLCPやINP改善の基礎となります。
ストレージ速度
データ保存領域の読み書き速度です。NVMe SSDは従来のSSDより高速な規格です。ファイルアクセスを高速化し、LCPの改善に貢献します。高速サーバーでは標準的な装備です。
Webサーバーソフトウェア
リクエストを処理するソフトウェアです。LiteSpeedとnginxが主流です。LiteSpeedは「LiteSpeed Cache」プラグインとの連携で、WordPressのキャッシュ効率と最適化を容易に高めます。nginxも高速で安定しています。
サーバーキャッシュ技術
Webサーバーキャッシュ、RedisやMemcachedといったオブジェクトキャッシュなどになります。Webサイト表示を高速化し、サーバー負荷を軽減します。データベース最適化にも関連します。
最新技術への対応
最新の通信プロトコル(HTTP/3)や PHPバージョン(PHP 8.x)への対応などです。新しい技術はパフォーマンス向上に寄与します。特に最新のPHPはWordPressの動作を高速化します。CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)との連携しやすさも確認します。
安定性
サーバーが安定して動作する度合いです。高い稼働率(Uptime / Availability)の保証(SLA)やリソース保証の有無。Webサイトが常に利用可能であることはUXの基本であり、スコアの安定にも繋がります。
WordPress向け機能と料金
簡単インストール、自動バックアップ、無料SSL、ステージング環境の有無、サポート体制、料金になります。ステージング環境は、安全なテストや最適化作業に役立ちます。機能とコストのバランスを考慮します。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)対策におすすめ:WordPressレンタルサーバー5社の比較(2025年)

上記の選定ポイントに基づき、推奨されるWordPress向けレンタルサーバー5社を比較します。

WordPress向け高速レンタルサーバー比較一覧

サーバー名Webサーバーストレージ主要キャッシュ/高速化その他機能例月額目安
ConoHa WING Apache + nginxNVMe SSDLiteSpeed LSAPI、独自チューニングのコンテンツキャッシュ、WEXAL、OPcache、HTTP/2使いやすいUI643円~
エックスサーバー nginxNVMe SSDXアクセラレータ、KUSANAGI、FastCGI、OPcache、XPageSpeed、HTTP/2高稼働率、WordPressサイトコピー(ステージングに活用可)990円~
2025/6/4まで半額キャッシュバック
mixhost LiteSpeedNVMe SSDLiteSpeed Cache、RocketBooster、HTTP/3高コスパ495円~
カラフルボックス LiteSpeedNVMe SSDLiteSpeed Cache、地域選択、HTTP/3高コスパ436円~
ロリポップ! nginx + LiteSpeedNVMe SSDLiteSpeed Cache、HTTP/2手頃な価格550円~(ハイスピード)
機能・料金・キャンペーンは変更されます。契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください

ConoHa WING(コノハウィング)レンタルサーバー

LiteSpeedによる高速処理

ConoHa WINGは、NVMe SSDを採用し、高速なサーバー応答時間を目指すレンタルサーバーです。LiteSpeed LSAPIを導入し、WordPressサイトのキャッシュ効率を高め、表示速度改善を支援します。AIによる自動最適化機能WEXALも提供されています。

特徴
NVMe SSD、WEXAL、使いやすい管理画面。
推奨ユーザー
表示速度を最優先し、簡単な設定で高速化したい方。

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ConoHa WING

XServer(エックスサーバー)レンタルサーバー

高い安定性と信頼性

XServerは、国内で高いシェアを持つレンタルサーバーです。nginxベースのWebサーバーとNVMe SSD、独自の高速化機能を提供し、安定したWebサイトパフォーマンスを実現します。高い稼働率(Uptime / Availability)と充実したサポート体制が特徴です。

特徴
高い安定性と稼働率、NVMe SSD、独自高速化機能、充実したサポート。
推奨ユーザー
サイトの安定性を最重視する方、実績と信頼性を求める方。

XServer公式サイトで最新キャンペーンを確認する
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エックスサーバー

mixhost(ミックスホスト)レンタルサーバー

LiteSpeed採用の高コストパフォーマンス

mixhostは、LiteSpeed WebサーバーとNVMe SSDを採用し、優れたコストパフォーマンスを提供するレンタルサーバーです。LiteSpeed Cacheプラグインを利用でき、WordPressの高速化が可能です。手頃な価格で高スペックな環境を求めるユーザーに適しています。

特徴
LiteSpeed採用、NVMe SSD、高いコストパフォーマンス。
推奨ユーザー
LiteSpeed環境をコストを抑えて利用したい方。

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mixhost

ColorfulBox(カラフルボックス)レンタルサーバー

LiteSpeedと地域選択の柔軟性

カラフルボックスは、LiteSpeed WebサーバーとNVMe SSDを採用しています。サーバー設置地域(東日本/西日本)を選択できる点が特徴で、ターゲットユーザーに近い地域を選ぶことでサーバー応答時間の最適化が期待できます。

特徴
LiteSpeed採用、NVMe SSD、サーバー地域選択。
推奨ユーザー
LiteSpeed環境を利用し、サーバー設置地域を選びたい方。

カラフルボックス公式サイトで最新キャンペーンを確認する
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カラフルボックス

ロリポップ!レンタルサーバー

ハイスピードプランは手頃なLiteSpeedプラン

ロリポップ!の「ハイスピードプラン」は、LiteSpeed WebサーバーとNVMe SSDを採用した高速化対応プランです。手頃な価格でLiteSpeed Cacheを利用したWordPressの表示速度改善を始めることができます。初心者にも扱いやすい管理画面が特徴です。なお「ハイスピード」「エンタープライズ」以外の低価格プランは、コアウェブバイタル対策に不向きです。

特徴
手頃な価格、LiteSpeed採用、NVMe SSD、使いやすい管理画面。
推奨ユーザー
低予算でLiteSpeed環境を試したい比較的初心者の方。

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ロリポップ!

レンタルサーバー以外のコアウェブバイタル(Core Web Vitals)改善策

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)の改善には、レンタルサーバーの最適化に加え、WordPressサイト自体の改善も不可欠です。以下に主な対策を示します。

WordPressテーマ
軽量で最適化されたテーマを選択または作成します。
画像
ファイルサイズを圧縮し、WebPなどの次世代フォーマットを使用し、遅延読み込みを実装します。
WordPressプラグイン
使用数を最小限にし、軽量なものを選びます。不要なプラグインは停止するだけではなく削除します。
キャッシュプラグイン
サーバーキャッシュと連携し、適切に設定します。
CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)
静的コンテンツ(画像、CSS、JavaScript)の配信を高速化します。サーバーによっては簡単に連携・利用できます。
JavaScript・CSS
ファイルを圧縮・結合し、不要なコードを削除し、読み込みを最適化します。PageSpeed Insightsの指摘は参考になります。
データベース最適化
定期的にリビジョンの削除や不要データのクリーンアップを行います。

これらの対策は、安全のためにステージング環境でテストしてから本番サイトに適用するようにします。

まとめ:最適なサーバー選択でCore Web Vitals対策を成功へ

この記事では、WordPressサイトのコアウェブバイタル(Core Web Vitals)改善におけるレンタルサーバーの重要性と、その選び方を解説しました。適切なレンタルサーバーを選択することは、表示速度改善、Webサイトパフォーマンス向上、そして良好なユーザー体験(UX)提供の基盤となります。

推奨サーバーの簡単なまとめ:

Webサイトの目的、予算、重視する点を考慮し、最適なレンタルサーバーを選んでください。多くの場合、無料お試し期間が提供されていますので、活用するのもよいでしょう。

今すぐレンタルサーバーを選び、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)改善とWebサイトパフォーマンス向上に取り組みましょう!

芦屋 ときお

芦屋 ときお

ソフトウェアエンジニア(フルスタック、主にWeb系)。HTML, CSS, JavaScript, TypeScript, PHP, Python, Go, Vue.js, Express, Node.js, Nuxt, Next.js, Laravelなど。C#, ActionScriptも。デザイン、デジタルマーケティング。